子どもの頃何であんなに言いなりだったんだろう。
思い出した。
小学校2年か3年だったと思う。
毎日のように放課後一緒に遊んでいた女の子がいたんだけど
楽しい思い出じゃない。
いつでもその子の言いなりだった。
女王様なその子が習い事をやっていて、「終わるまで表で待ってて」
と言われて、冬の寒い中、公文教室の前で、1時間程ぼーっと待って
いた。
自分の服装も覚えている。
ボーダーのトレーナーで首のところにリボンがついていて
当時、気にいっていた服だった。
何故、断らなかったんだろう?
別に「嫌だ」と言って仲違いしたとして、クラスの皆から
無視されるわけでもないだろうに、そのときには全く、
「断る」とか、「家で待つ」ということを思いつかなかった。
ひたすら、「こんな場所に一人いて、道行く人に、変な子だと
思われたらどうしよう。」「道行く人に泥棒と間違えられたら
どうしよう。可愛い服着てるから大丈夫か。」と気にして、
人が通ったら、待ち合わせをしている風を装ってみたりしていた。
道行く人は、その当時、子どもが道にぽつんといても気にしなかっただろう。
えらく自意識過剰で、あほな子だったなーと思いだしながら
自意識過剰なのは今も変わらないか…と思いつつ、
早歩きして帰ってきた。
とくにオチはない。